粉末冶金の歴史
粉末冶金の起源
今から5千年前の世界。当時は、鉄を溶かす温度を得る技術はなく、海綿鉄を砕いて加熱焼結して道具をつくっていました。
炭素を含んだ鉄は、その含有量の違いにより鋼や鋳鉄となり様々な特性を持つようになります。古代ヒッタイトでは、紀元前1000年頃には粉末冶金法で鋼を製造して、武器を独占していたといわれています。
日本国内でも粉末冶金の技術は古くから用いられています。
日本刀は砂鉄を原料とした粉末冶金製品で、刃先は硬く、みねの部分はネバり強さを持つ構成は、鉄の性質をうまく利用したハイテク複合材料といえるでしょう。
日本粉末冶金工業会の誕生前後の歩み
1943年(昭和18年) | 海軍大砲弾帯を「粉末冶金」で作る研究会発足 |
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1949年(昭和24年) | 金属学会における「粉末冶金の研究発表会」 |
1952年(昭和27年) | 名古屋工業研究所「粉末冶金研究会」発足 |
1954年(昭和29年) | 通商産業省・鋳鍛造品課「粉末冶金技術研究会※」発足 ※日本粉末冶金工業会、一般社団法人粉体粉末冶金協会の母体 |
1956年(昭和31年) | 粉末冶金工業会発足 (粉末冶金技術研究会事業部会を発展解消) |
1958年(昭和33年) | 粉体粉末冶金協会発足 (粉末冶金技術研究会を発展解消) |
1966年(昭和41年) | 創立10周年記念式典を挙行 |
1969年(昭和44年) | 粉末冶金工業会から日本粉末冶金工業会に名称変更 |
1976年(昭和51年) | 創立20周年記念式典挙行。記念出版「20年の歩み」発行 |
1979年(昭和54年) | 工業会賞表彰規定新設 |
1986年(昭和61年) | 創立30周年記念式典を挙行。記念出版「粉末冶金三十年」発行 |
1993年(平成5年) | PM'93京都(粉末冶金国際会議)を開催 |
1996年(平成8年) | 創立40周年記念式典を挙行。記念出版「粉末冶金四十年」発行 |
2000年(平成12年) | PM2000京都(粉末冶金国際会議)を開催 |
2002年(平成14年) | ホームページを開設 |
2003年(平成15年) | ISO/TC119(粉末冶金)会議(米国)に参加 |
2006年(平成18年) | 創立50周年記念式典を挙行。記念出版「粉末冶金五十年」発行 |
2008年(平成20年) | アジア粉末冶金連合(APMA)発足。事務局JPMA |
2012年(平成24年) | PM2012横浜(粉末冶金国際会議)を開催 |