油を入れられる
モータなどの回転軸には回転が振れないように軸を受ける部品(軸受)が必要です。
このとき軸と軸受は常にこすられる状態になるため、金属摩耗を防ぐために油やグリースなどの潤滑油が必要です。
しかし、油を潤滑油にした場合、軸が回転することにより油の飛散が起こり、常に少量の油を補給し続けなければなりません。
それを解決したのが粉末冶金技術です。
粉末冶金製品には原料となる金属粉末間の隙間が残っています。
これを「気孔」又は「空孔」といいます。
この気孔を利用して、油(潤滑油)を浸み込ませることができます。
これを「含油軸受(がんゆじくうけ)」といいます。
油の補給を必要しないので洗濯機、扇風機、DVDプレーヤー、HDD、ファンモータなど回転する軸を受ける部品として利用されています。
含油軸受(がんゆじくうけ)工程
軸受に油を注入する工程をご覧ください。